顎ボトックスの料金は単位数に応じた料金体系が一般的で、10〜30単位の幅で¥7,700〜¥66,000が相場です。
顎ボトックスの相場は、20単位の通常価格で¥16,500〜¥33,000(中央値¥18,700)。料金は単位数で決まり、効果は3〜6ヶ月持続します。初回限定価格は通常の50〜70%程度ですが、適用条件(初回のみ・当日施術)に注意が必要です。骨切り術(¥330,000〜¥1,650,000)と比べて初期費用は抑えやすい一方、長期継続では維持費が積み重なります。
参考:各クリニックの公開料金・PMDA資料・PubMed掲載論文(編集部集計)顎ボトックスの料金は、注入する単位数(unit)に応じて決まる料金体系が主流です。1単位あたり¥770〜¥2,200が相場で、製剤の種類(韓国製・欧米製)と単位数によって価格が変わってきます。施術内容そのものについては、顎ボトックス完全ガイドに詳しくまとめています。
注入量は症例のオトガイ筋(あごの梅干しジワを作る筋肉)の発達度合いで決定されます。軽度の梅干しジワには10単位、中等度には20単位、強いオトガイ筋の発達がある場合は30単位以上が目安です。
| 単位数 | 初回限定価格 | 通常価格 | 適応症例 |
|---|---|---|---|
| 10単位 | ¥7,700〜¥16,500 | ¥11,000〜¥22,000 | 軽度の梅干しジワ |
| 20単位 | ¥16,500〜¥27,500 | ¥22,000〜¥38,500 | 中等度のオトガイ筋発達 |
| 30単位 | ¥27,500〜¥44,000 | ¥33,000〜¥66,000 | 重度のオトガイ筋肥大 |
| 40単位以上 | 取り扱い少数 | ¥55,000〜¥99,000 | 稀。安全性検討要 |
当編集部の調査結果(2026年4月編集部調査):公開された料金情報を整理したところ、20単位の通常価格中央値は¥18,700でした。同単位数で最安と最高額の差は約3.5倍に達しており、製剤ブランドと院の方針による価格差が大きいことが確認できます。
顎ボトックスの単位数は、見た目の好みではなく オトガイ筋の発達度合い・梅干しジワの深さ・咬合の強さ といった医学的な評価をもとに決められるのが基本です。料金が単位数に比例する以上、適切な単位数の見極めこそが過剰な費用負担を避ける最大のポイント。
| 評価項目 | 軽度 | 中等度 | 重度 |
|---|---|---|---|
| 梅干しジワの深さ | 笑顔時のみ出現 | 無表情時にも軽く出る | 常時はっきり出る |
| オトガイ筋の触診 | 力を入れた時のみ硬さあり | 安静時にもやや硬い | 常時固く張っている |
| 推奨単位数 | 5〜10単位 | 10〜20単位 | 20〜30単位 |
| 料金目安 | ¥7,700〜¥16,500 | ¥16,500〜¥33,000 | ¥33,000〜¥66,000 |
カウンセリングで確認したいポイント:「私の場合は何単位が適切でしょうか」と医師に直接尋ねるのが安心です。明確な根拠なく「とりあえず20単位」と提案された場合は、一度持ち帰って検討するという選択肢もあります。
なお、初回は少なめの単位(10単位)から開始し、効果を見て次回調整するという慎重な進め方も一般的です。一度に多く入れすぎると咬合や発音への影響リスクが上がるため、段階的なアプローチを推奨する院が多くあります。
使用される製剤により料金差が大きく、韓国製ボツリヌス製剤(ナボタ®・ボツラックス®等)と欧米製(アラガン社ボトックスビスタ®)で約2〜3倍の差が見られます。
韓国製は厚労省未承認の自由診療用製剤として日本国内で広く使用されています。エラボトックス料金と同様、製剤選択は安全性・コスト・体感のバランスで決めていくのが基本です。
| 製剤分類 | 20単位 相場 | 承認状況 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 韓国製(ナボタ®等) | ¥16,500〜¥27,500 | 日本未承認 | 低価格・効果も同等 |
| 欧米製(ボトックスビスタ®) | ¥33,000〜¥55,000 | 日本承認(眉間のみ) | 世界標準・データ豊富 |
| 韓国製(リジェノックス®等) | ¥11,000〜¥22,000 | 日本未承認 | 最安価格帯 |
韓国製ボツリヌス製剤と欧米製では料金差だけでなく、承認状況・臨床データ・流通経路にも違いがあります。料金だけでクリニックを選ぶ前に、使用される製剤の背景まで把握しておきたいところです。
| 確認項目 | 欧米製(ボトックスビスタ®) | 韓国製(ナボタ®等) |
|---|---|---|
| 厚労省承認 | 承認あり(眉間・目尻のみ) | 未承認(自由診療のみ) |
| 韓国MFDS承認 | - | 承認あり(韓国食品医薬品安全処) |
| 臨床試験データ | 長期データ豊富(30年以上) | 製剤により差がある |
| 流通経路 | 正規代理店経由のみ | 並行輸入の可能性あり |
| 医師賠償保険 | 適用されやすい | 適用外のケースあり |
注意点:韓国製ボツリヌス製剤は厚生労働省の承認を受けていない自由診療用製剤です。万一健康被害が発生しても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点は要注意です。料金が安い理由には、こうした制度面の違いも含まれます。それを理解したうえで、ご自身に合った製剤を選んでいきましょう。
カウンセリング時に「使用する製剤名」「承認状況」「過去の症例数」を医師に確認しておきたい項目です。明確な回答が得られないクリニックは、候補から外すという判断もあり得ます。
多くの美容クリニックでは新規患者向けに初回限定価格を設定しており、通常価格の50〜70%に相当する割引設定が主流です。ただし「初回1回限定」「カウンセリング当日のみ」などの条件がついていることが多いので、長く続ける前提なら総額もイメージしておきたいところです。
注意:初回¥7,700の魅力で来院しても、カウンセリングで「20単位推奨」と提案され実際支払額が¥16,500〜になることもあります。事前に必要単位数を見積もり、初回価格が適用できるか確認しておきましょう。カウンセリング攻略ガイドで具体的な質問項目を確認できます。
表示価格のほかに発生する費用もあるので、総額をイメージするときは次の項目も含めて見ておきたいところです。顎ボトックスの効果を最大化するには、ケア用品を含めた総コストで見ておくと判断材料が揃います。
| 追加費用項目 | 相場 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| カウンセリング料 | ¥0〜¥3,300 | 院による |
| 麻酔クリーム | ¥1,100〜¥3,300 | 任意 |
| 笑気麻酔 | ¥3,300〜¥5,500 | 任意 |
| アフターケア用品 | ¥2,200〜¥5,500 | 任意 |
| 修正注入(保証外) | ¥5,500〜¥16,500 | 必要時 |
| 遠隔診療オンライン処方 | ¥1,100〜¥3,300 | 任意 |
顎ボトックスの料金は地域により差があり、東京・大阪の大都市圏が最も価格競争が激しく、地方都市は比較的高めの価格帯になる傾向があります。エラボトックス大阪やエラボトックス東京でも同様の傾向がみられます。
| 地域 | 20単位 中央値 | 院数 | 競争度 |
|---|---|---|---|
| 東京(新宿・銀座・渋谷) | ¥18,700 | 多数 | 非常に高い |
| 大阪(梅田・心斎橋) | ¥19,800 | 多数 | 高い |
| 名古屋・福岡 | ¥22,000 | 中程度 | 中 |
| 地方都市 | ¥27,500 | 少数 | 低い |
顎の梅干しジワの根本治療として骨切り術(オトガイ形成術)があり、永続的な効果が得られる代わりに費用は大幅に跳ね上がります。美容整形料金まとめで他施術との比較も確認できます。
| 術式 | 料金相場 | 持続期間 | ダウンタイム |
|---|---|---|---|
| 顎ボトックス | ¥16,500〜¥33,000/回 | 3〜6ヶ月 | ほぼなし |
| ヒアルロン酸注入 | ¥55,000〜¥165,000 | 6〜12ヶ月 | 1〜3日 |
| 糸リフト | ¥110,000〜¥440,000 | 1〜2年 | 3〜7日 |
| オトガイ形成術 | ¥330,000〜¥1,650,000 | 永続 | 2〜4週間 |
長期的な費用の試算:顎ボトックスを年2回(3〜6ヶ月持続のため)×5年継続した場合、総額は¥165,000〜¥330,000となります。骨切り術は初期費用¥330,000〜¥1,650,000ですが、再施術不要のため5年を超えるあたりで費用が逆転する計算です。ただしリスクとダウンタイムは大きく異なるため、コスト面だけでなく総合的な判断が必要です。
顎ボトックスは効果が3〜6ヶ月で減弱するため、継続するなら長期的な費用設計が欠かせません。年齢・症状の重さ・継続意向に合わせた現実的なシミュレーションをまとめました。
| パターン | 想定される方 | 年間費用 | 5年累計 | 10年累計 |
|---|---|---|---|---|
| 軽度・年2回 | 20代・梅干しジワ予防目的 | ¥22,000〜¥44,000 | ¥110,000〜¥220,000 | ¥220,000〜¥440,000 |
| 中等度・年3回 | 30代・しっかり改善希望 | ¥49,500〜¥99,000 | ¥247,500〜¥495,000 | ¥495,000〜¥990,000 |
| 重度・年4回 | 強い咬みしめあり | ¥132,000〜¥264,000 | ¥660,000〜¥1,320,000 | ¥1,320,000〜¥2,640,000 |
年4回の重度パターンでは、10年で 骨切り術1回分(¥1,650,000前後)を上回る 計算になることもあります。長期で見たとき、根本的な改善を希望する方は骨切り術との比較も検討材料に入れてみてください。一方、ライフステージや状況の変化で「やめる」選択肢を残せるのはボトックスの大きな利点です。
意外と知られていない節約ポイント:同じクリニックでリピートすると「2回目以降割引」「年間パス」などを設定している院も増えてきています。継続を前提とするなら、初回時点で長期割引の有無を確認しておくと累計費用を抑えられます。
料金だけで選ぶと、結果に満足できないこともあります。クリニック選び方ガイドで総合的な選定基準を確認できます。価格と一緒に見ておきたいポイントは次のとおりです。
料金まわりで実際によく聞くトラブルパターンは次のとおりです。エラボトックス失敗事例と同様、契約前にしっかり確認しておきたいところです。
「初回¥7,700」の広告で来院したが、カウンセリングで「適応となる症例には20単位必要」と提案され¥22,000を請求された事例。初回価格は10単位限定であり、20単位以上は通常価格適用と説明されたが、広告には小さく記載のみ。
顎ボトックスを希望して来院したが、カウンセリング90分の間に「エラボトックス・ヒアルロン酸も併用すべき」と提案され、当日¥165,000のコース契約に至った事例。クーリングオフの対象外でした。
2週間後の左右差に対し再注入を依頼したが「保証期間外」とされ追加で¥11,000を請求された事例。保証期間は院によって7日〜30日とばらつきがあるので、契約時に確認しておきたいポイントです。
料金トラブルを避けるには、施術前のカウンセリングで以下の7項目を必ず押さえておきましょう。多くのトラブルは「事前に聞いていれば防げた」という事例が大半を占めます。
記録の取り方:カウンセリングで聞いた内容はメモを取り、可能であれば書面でもらうのが望ましい対応です。「言った・言わない」のトラブルを避けるため、重要な約束事は必ず書面で残しておきましょう。
美容目的の顎ボトックスは保険適用外です。一方、重度の咬みしめ・歯ぎしりによる顎関節症の治療目的では一部医療機関で保険適用されるケースもありますが、適応条件は厳格です。
¥30,000以上の施術料金については医療ローンが利用可能な院が多くあります。ただし金利は年5〜15%と幅があり、3〜6ヶ月で効果が消失する施術にローン利用は経済的に推奨されません。
初回限定価格を活用するのが最も低コストです。ただし「初回限定」を渡り歩く方式は同一クリニックでの注入医継続性が失われ、左右差や効果不足のリスクが上がります。長期的には信頼できる院で継続注入する方が、結果的に低コストになる傾向があります。
注入医がカウンセリング時に決定するのが原則ですが、患者の希望も反映されます。オトガイ筋の発達度合いを医師が触診で評価し、10〜30単位の範囲で提案するのが一般的なやり方です。根拠の説明なく一律「20単位」と提案される場合は、再確認が必要です。
理論上は可能ですが、使用製剤・注入部位・単位数が前院から開示されていない場合、修正注入のリスクが上がることが多いです。修正カウンセリング料は¥3,300〜¥11,000が相場で、別院での修正は元院の保証適用外となる点も注意が必要です。
韓国製ボツリヌストキシン製剤の供給安定化により、2024〜2025年に比べて低価格化が進んでいます。一方、円安進行による欧米製ボトックスビスタ®の価格上昇は継続しており、製剤別の格差は拡大傾向にあります。
顎ボトックスの理解を深めるため、関連トピックの独立ガイドをご参照ください。