「この料金、適正なの?」美容整形は自由診療だから同じ施術でも2〜5倍の差。施術別の料金帯、大手vs個人院の差額、見落としがちな追加費用まで — 独立ガイドが徹底比較します。
美容整形の費用はボトックス¥3,000〜(最安)からフェイスリフト¥2,500,000(最高)まで幅広い。大手チェーンは個人院より20〜40%安い傾向ですが、麻酔・指名料・オプションを含めた総額で比較しないと正確な判断はできません。
出典:ClinicJapan編集部調べ(2026年4月)/参考:厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会」資料・日本美容外科学会(JSAPS)公開資料・国内外の臨床文献美容整形は自由診療(保険適用外)のため、クリニックが自由に価格を設定できます。同じ施術でもクリニックによって2〜5倍の料金差があるのはこのためです。比較する際に最も重要なのは、「表示価格」ではなく「すべて込みの総額」で比較すること。多くのクリニックが安い単価で集客し、カウンセリング時にオプションを追加して最終的な総額を上げるビジネスモデルを採用しています。
たとえば「糸リフト1本¥9,800」という広告を見てクリニックに行くと、実際のたるみ改善には8本が必要と言われ、さらに笑気麻酔(¥5,000)と指名料(¥20,000)が加算され、最終的に¥103,400 — 広告の10倍以上の見積もりになる、というケースは珍しくありません。
料金は「施術の種類」「クリニックの規模」「医師の経験」「エリア」の4つで決まります。東京の銀座・表参道は全国で最も高く、地方より20〜50%高い傾向がありますが、高い=良いとは限りません。クリニックの選び方のチェックポイントで総合判断します。
| 項目 | 含まれることが多い | 別途請求が多い |
|---|---|---|
| 施術代・局所麻酔 | ほぼ全院で含む | — |
| 笑気麻酔 | 一部含む | ¥3,000〜5,000 |
| 静脈麻酔 | 少数 | ¥30,000〜80,000 |
| 術後薬代 | 初回含む場合あり | ¥1,000〜5,000 |
| 術後検診 | 1回目は含む場合が多い | 2回目以降¥3,000〜5,000/回 |
| 医師指名料 | 個人院は不要 | 大手¥5,000〜30,000 |
| 血液検査(切開系) | 一部含む | ¥5,000〜15,000 |
注入系は美容整形の中で最もリーズナブルで、初めての方が入門しやすいカテゴリーです。効果は一時的(3ヶ月〜2年)ですが、万が一仕上がりが気に入らなくてもやり直しがきくのが大きな魅力。エラボトックス完全ガイドとヒアルロン酸(ほうれい線)が代表的な施術で、どちらもダウンタイムがほぼゼロなので、「まず試してみたい」方にぴったりです。
| 施術 | 大手チェーン相場 | 個人院相場 | 持続期間 |
|---|---|---|---|
| エラボトックス完全ガイド | ¥3,000〜15,000 | ¥15,000〜40,000 | 3〜6ヶ月 |
| ボトックス(額・眉間) | ¥5,000〜20,000 | ¥20,000〜50,000 | 3〜6ヶ月 |
| ヒアルロン酸(ほうれい線) | ¥15,000〜50,000/本 | ¥50,000〜100,000/本 | 6〜18ヶ月 |
| ヒアルロン酸(頬・こめかみ) | ¥30,000〜60,000/本 | ¥60,000〜120,000/本 | 12〜24ヶ月 |
| スキンブースター | ¥30,000〜60,000/回 | ¥50,000〜100,000/回 | 6〜12ヶ月 |
注入系の料金差で最も大きいのは使用する製剤のブランドです。ボトックスの場合、アラガン社の正規品(ボトックスビスタ®)は韓国製ボツリヌストキシン(リジェノックス・ボツラックス等)の2〜3倍の価格。ヒアルロン酸もジュビダーム®(アラガン)とそれ以外で単価が変わります。安い=悪いではありませんが、何の製剤を使うかは必ず確認してください。
¥3,000未満のボトックスに注意
非正規品や希釈率が高い(薄めて量を増やした)製剤を使用している可能性があります。正規品なら¥10,000以上が適正。製剤ごとの相場はエラボトックスの料金詳細でチェックしておくと安心です。
糸リフト完全ガイドはメスを使わないリフトアップとして人気ですが、費用は「糸の種類×本数」で大きく変動します。広告で見かける「1本¥9,800〜」は最も安い短い糸(ショートスレッド)の単価で、実際のたるみ改善に必要な6〜10本のロングスレッドで計算すると、総額¥200,000〜500,000になるケースがほとんど。カウンセリングでは必ず「推奨本数×単価の総額」を確認しておきましょう。
| 糸の種類 | 1本あたり相場 | 推奨本数 | 総額目安 |
|---|---|---|---|
| PDO(溶ける糸・標準) | ¥10,000〜30,000 | 6〜10本 | ¥60,000〜300,000 |
| PCL(長持ち) | ¥20,000〜50,000 | 6〜10本 | ¥120,000〜500,000 |
| テスリフト® | ¥40,000〜80,000 | 4〜6本 | ¥160,000〜480,000 |
| ミントリフト® | ¥50,000〜100,000 | 4〜6本 | ¥200,000〜600,000 |
「1本¥9,800」の広告を見たら
まず自分のたるみ改善に何本必要かを調べてから行くこと。一般的な頬〜フェイスラインのたるみには両側で6〜10本が目安。¥9,800×8本=¥78,400…と思いきや、その価格で使われるのはショートスレッドで、実際のリフトに必要なロングスレッドは1本¥30,000〜、結局¥240,000〜になることも。
レーザーやハイフ(HIFU)など機器を使った施術は、1回あたりの料金は比較的安い一方で、推奨回数をかけると高額になるのが特徴です。「1回¥20,000で安い」と思っても月1回×5回で¥100,000。必ず「1回の費用×推奨回数」の総額で判断します。
| 施術 | 大手チェーン相場 | 個人院相場 | 推奨頻度 |
|---|---|---|---|
| ハイフ完全ガイド | ¥20,000〜80,000 | ¥80,000〜200,000 | 3〜6ヶ月に1回 |
| ピコレーザー | ¥10,000〜30,000/回 | ¥20,000〜50,000/回 | 月1回×3〜5回 |
| フラクショナルレーザー | ¥15,000〜40,000/回 | ¥30,000〜80,000/回 | 月1回×3〜5回 |
| ダーマペン4 | ¥15,000〜30,000/回 | ¥25,000〜60,000/回 | 月1回×3〜5回 |
ハイフは大手チェーンの「¥20,000〜」と個人院の「¥80,000〜」で下限同士の比較では4倍以上の差がありますが、これは使用する機器の違いが大きいです。大手の安いハイフはショット数が少なかったり旧世代の機器を使うケースがあります。ハイフの詳細はハイフの料金相場とハイフ(HIFU)全顔で確認することが大切です。
切開系手術は効果の持続が最も長い反面、ダウンタイムが長く費用も高額です。医師の技術が結果の90%を決めるカテゴリーで、料金の安さだけで選ぶのは禁物。失敗した場合の修正手術は初回より確実に高額になるため、最初の医師選びが費用面でも特に重要になります。
| 施術 | 大手チェーン相場 | 個人院相場 | 効果持続 |
|---|---|---|---|
| 二重埋没法 | ¥29,800〜100,000 | ¥80,000〜200,000 | 3〜10年 |
| 二重切開法 | ¥150,000〜300,000 | ¥250,000〜500,000 | 半永久 |
| 鼻プロテーゼ+鼻尖形成 | ¥200,000〜500,000 | ¥400,000〜1,000,000 | 半永久 |
| 顎下脂肪吸引ガイド|顔の脂肪吸引 | ¥150,000〜350,000 | ¥300,000〜700,000 | 半永久 |
| フェイスリフト完全ガイド | ¥500,000〜1,200,000 | ¥800,000〜2,500,000 | 5〜10年 |
| 輪郭整形(エラ削り) | ¥500,000〜1,500,000 | ¥800,000〜2,000,000 | 半永久 |
二重埋没法¥29,800の価格の仕組み
大手チェーンの「¥29,800」は最もシンプルな1点留め。実際のカウンセリングで「お客様の目には3点留めが必要です」と言われて¥150,000になるケースが多いです。さらに「取れにくい特殊糸」のオプションで¥200,000超えも。最初から3点留め以上の総額で比較してください。
症例写真の提供を条件に30〜50%の割引を受けられます。ただし「どこに公開されるか」は必ず確認。院内掲示のみか、SNS・ウェブに掲載されるかで心理的負担が全く違います。また、モニター枠で経験の浅い医師が担当するケースもゼロではないため、担当医の経歴確認は必須です。
年末(12月)、年度末(3月)、GW前(4月)、夏前(6月)にキャンペーンを実施するクリニックが多く、通常料金より10〜30%安くなることがあります。ただし「安いから」と焦って施術を決めるのは本末転倒。あくまでタイミングが合えばラッキー、という程度で。
新規患者獲得用の初回限定価格は魅力的ですが、2回目以降は通常料金に戻ります。ボトックスのように定期メンテナンスが必要な施術では、リピート時の料金まで含めた年間コストで比較する必要があります。
東京の銀座・表参道と比べて地方は20〜40%安い傾向。大阪は大阪ガイド、東京のエリア別は東京エリア別ガイドで。ただし術後通院が必要な施術では通いやすさも判断基準です。
クリニック提携ローン(年8〜15%)と銀行フリーローン(年3〜7%)では金利差が大きいです。60万円を36回払いにすると利息差だけで10〜15万円。支払い方法ガイドで詳細比較してください。
「安さ」だけで選ぶ最悪のシナリオ
技術・実績の確認なしに価格だけで切開系手術を選ぶ → 仕上がりに不満 → 別のクリニックで修正手術(初回より高額)→ トータルで最初から良いクリニックで受けた方が安かった、というのは決して珍しくないパターン。精神的にも金銭的にも負担が大きくなります。7つのチェックポイントで総合判断を。
注入系・機器系は効果が一時的なため、「1回いくら」ではなく年間の維持費で考えることが重要です。「ボトックス1回¥10,000で安い」と思っても年3回で¥30,000、5年で¥150,000。一見安いようですが、たとえばたるみ治療で糸リフトを年1回受ける人は5年で¥500,000〜1,500,000 — フェイスリフト1回の費用に匹敵します。
| 施術 | 1回の費用 | 年間回数 | 年間維持費 | 5年総額 |
|---|---|---|---|---|
| ボトックス | ¥10,000〜40,000 | 2〜3回 | ¥20,000〜120,000 | ¥100,000〜600,000 |
| ヒアルロン酸 | ¥30,000〜100,000 | 1〜2回 | ¥30,000〜200,000 | ¥150,000〜1,000,000 |
| ハイフ | ¥30,000〜200,000 | 2〜3回 | ¥60,000〜600,000 | ¥300,000〜3,000,000 |
| 糸リフト | ¥100,000〜500,000 | 0.5〜1回 | ¥50,000〜500,000 | ¥250,000〜2,500,000 |
| フェイスリフト | ¥800,000〜2,500,000 | — | — | 1回で5〜10年持続 |
このように、5年スパンで比較すると1回高額でも長期持続する切開系手術の方がトータルで安くなる場合があります。「今の予算」だけでなく「5年後までの総額」で判断するのが賢明です。たるみ治療全体の比較はたるみ治療まとめで。韓国との料金比較は日本 vs 韓国比較をご覧ください。
施術代以外にかかる「隠れたコスト」を見落として予算を超える方は少なくありません。特に切開系手術では、施術代の10〜20%にあたる追加費用が発生するのが一般的です。
| 追加費用 | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 血液検査(切開系) | ¥5,000〜15,000 | ほぼ必須 |
| 静脈麻酔 | ¥30,000〜80,000 | 切開系で強く推奨 |
| 処方薬 | ¥1,000〜5,000 | 抗生物質・痛み止め |
| 術後検診(2回目以降) | ¥3,000〜10,000/回 | クリニックによる |
| 圧迫バンド等 | ¥2,000〜10,000 | 脂肪吸引で必要 |
| 再施術・タッチアップ | ¥0〜施術料の50% | 保証期間内は無料の場合も |
カウンセリングで必ず聞く一言
「麻酔代・薬代・検診代・指名料を含めた総額の見積もりを書面でください」。この一言で料金トラブルの大半を防げます。書面を出せるクリニックは透明性が高い証拠。口頭の見積もりは後から「言った・言わない」というトラブルの原因になります。カウンセリング完全ガイドと安全性ガイドで準備を。
美容整形クリニックの表示価格は、実際の支払額の60〜80%にすぎないのが業界の実態。公開情報で確認した主な追加費用は次の通り:
カウンセリングで必ず「本日の総額はおいくらですか?」と直接確認する習慣をつけておきましょう。回答を明確にしないクリニックは後日トラブルの元になりやすいです。
高額施術では医療ローン利用が一般的ですが、利息を含めた実質コストは表示価格の15〜25%増になります。例えば¥1,000,000の施術を24回払い(年利7%)で組むと、総支払額は約¥1,180,000。月々の支払額は手頃でも、総額では大きな差が出ます。医療ローンは基本的に審査付きで、年収・勤続年数などの条件を満たす必要があります。現金一括・クレジットカード払いと比較して、どれが自分にとって最適かを見極めておくと安心です。
美容整形は原則医療費控除対象外ですが、「治療目的」と医師が判断した場合は対象となるケースもあります。例えば、歯ぎしり・顎関節症としての咬筋ボトックス、多汗症治療としての肩ボトックス、外傷・疾患による機能障害の修正などです。判断は各税務署の個別判断で、医師の診断書が根拠になります。事前に税務署に確認するのが確実です。支払いガイドに詳細あり。
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