フェイスラインのたるみが気になりはじめた30〜50代に選ばれているのが糸リフトです。料金相場は1本¥10,000〜¥50,000、効果持続は糸の種類により6か月〜2年とされています。
「鏡で見るフェイスラインがぼやけてきた」「ハイフだけでは物足りなくなってきた」。多くの方が同じタイミングで検討を始める方が増えています。改めて整理したいのが、糸リフト(スレッドリフト)です。コグ(トゲ)付きの医療用糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術で、切開を伴わない一方でハイフより明確なリフトアップが報告されています。糸は体内で吸収される過程でコラーゲン生成も促進するとされ、引き上げと肌ハリの両方が期待される一方、ダウンタイムや皮膚陥凹のリスクは伴います。
糸リフト(スレッドリフト)は、コグ(トゲ)付きの医療用糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。メスを使わず、ダウンタイムは1〜2週間とされています。料金相場は1本あたり¥10,000〜¥50,000、全顔(8〜12本)で¥100,000〜¥300,000。糸は体内で吸収される過程でコラーゲン生成の促進が報告されており、引き上げと肌ハリの両方が期待されます。効果持続は糸の種類により6か月〜2年が目安とされています。
出典:ClinicJapan編集部調べ(2026年4月・都内30院以上の公表料金を集計)/参考:日本美容外科学会(JSAPS)公開資料・国内外の臨床文献糸リフト(英語名:Thread Lift / スレッドリフト)は、特殊なコグ(棘)が付いた医療用の糸を、こめかみや耳の前から皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。
切開リフト(フェイスリフト手術)と異なり、メスを使わないため傷跡がほぼ残りません。施術時間は30〜60分程度で、局所麻酔下で行われます。
糸リフトには2つの効果があります。
切開リフトとの違い
切開リフトはフェイスリフトとも呼ばれ、耳の前後を切開してSMAS層(筋膜)を引き上げる手術です。効果は5〜10年と長いものの、麻酔は静脈麻酔(鎮静)または全身麻酔・ダウンタイム2〜4週間・費用¥800,000〜3,000,000と負担が大きめ。糸リフトは「手軽さ」と「低リスク」がメリットですが、効果の持続力では切開リフトに及びません。
糸リフトに使われる糸は、素材によって引き上げ力・持続期間・価格が大きく異なります。主に3種類の素材が使われていますので、一つずつ見ていきましょう。
| 素材 | 持続期間 | 特徴 | 1本相場 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| PDO | 6〜12ヶ月 | 柔軟で馴染みやすい。もっとも普及。吸収が早い | ¥10,000〜20,000 | 初めての方・軽いたるみ |
| PCL | 1〜2年 | 柔軟かつ強度あり。長持ち。コラーゲン促進効果大 | ¥20,000〜40,000 | しっかり効果を求める方 |
| PLA/PLLA | 1.5〜2年 | やや硬め。引き上げ力がもっとも強い | ¥25,000〜50,000 | 重度のたるみ・V字フェイス |
ショッピングリフト(ショッピングスレッド)は、コグのない極細糸を数十本単位で挿入する施術です。10本¥30,000前後と安価ですが、リフト効果は限定的で、主に肌のハリ改善・小じわ改善が目的です。「糸リフト」と混同されやすいので注意してください。
テスリフトは、糸の周りにメッシュ構造が付いた高性能な糸です。組織との固定力が高く、引き上げ効果が強い反面、1本¥40,000〜60,000と高額です。
ミントリフトは、全方向にコグが付いた太めの糸。パワフルな引き上げ効果がありますが、痛みや異物感が出やすいデメリットもあります。
注意:糸の種類で効果が変わる
「糸リフト¥10,000〜」という広告を見て安さに飛びつくと、ショッピングリフト(コグなし)だったというケースが多発しています。カウンセリングでは必ず「コグ付きのリフト糸ですか?」「素材は何ですか?」と確認することをおすすめします。
料金表示について
以下に記載する料金はすべて税込の相場目安です。実際の料金はクリニックによって異なり、オプション費用(麻酔代・診察料・アフターフォロー費)が別途発生する場合があります。契約前に必ず総額を確認してください。効果には個人差があります。
糸リフトの料金は「1本あたりの価格 × 本数」で決まります。2026年現在の相場を、各クリニックの公開料金データに基づいて解説します。
| 本数 | 用途 | PDO糸の場合 | PCL糸の場合 |
|---|---|---|---|
| 4〜6本 | 軽い引き上げ・メンテナンス | ¥40,000〜120,000 | ¥80,000〜240,000 |
| 8〜10本 | 標準的なフェイスリフト | ¥80,000〜200,000 | ¥160,000〜400,000 |
| 12〜20本 | しっかりリフトアップ | ¥120,000〜400,000 | ¥240,000〜800,000 |
詳しい料金比較は糸リフトの料金相場【2026年版】で、クリニック別の費用データを公開しています。
広告の「¥○○〜」は最低本数・最安素材の料金であることが多く、実際の費用は以下が加算される場合があります。
糸リフトの効果について、正直にお伝えします。
効果の持続期間について詳しくは糸リフトの効果と持続期間で解説しています。
| 経過時間 | 症状 | 日常生活への影響 |
|---|---|---|
| 施術直後 | 腫れ・つっぱり感・軽い痛み | 帰宅可能。洗顔OK |
| 1〜3日後 | 腫れ・内出血がピーク | メイクで隠しにくい場合あり |
| 4〜7日後 | 腫れが引き始める | メイクでカバー可能。仕事復帰OK |
| 2週間後 | 内出血がほぼ消える | 通常生活に完全復帰 |
| 1ヶ月後 | 自然な仕上がりに | 最終的な効果が安定 |
ダウンタイムの詳しい経過写真と対策は糸リフトのダウンタイム完全ガイドをご覧ください。
糸リフトで後悔しないために
糸リフトは医師の技術力が仕上がりを大きく左右する施術です。以下の失敗例を知ったうえで、信頼できるクリニックを選ぶのが大切です。
片側の引き上げ力が異なり、顔が歪んで見える状態です。原因は糸の本数・挿入角度の左右差。防ぎ方:症例写真を多く公開しているクリニックを選び、カウンセリングで左右差のリスクについて質問しておきましょう。
糸の張力が強すぎて、笑うと引きつった顔になってしまう状態です。特に施術直後は強めに出やすいものの、1ヶ月程度で馴染むのが通常の経過。防ぎ方:施術後1〜2週間は自然に馴染むのを待ちましょう。1ヶ月経っても改善しない場合は再診が安心です。
皮膚が薄い部分(こめかみ、頬の上部)で糸が透けたり、触ると分かる状態になることもあります。防ぎ方:皮膚が薄い方は施術前にご相談を。適切な深度に挿入できる症例数の多い医師を選ぶことが重要です。
たるみが強い方に少ない本数で施術した場合や、ショッピングリフトを「糸リフト」と誤認して受けた場合に起きやすくなります。防ぎ方:適切な本数と糸の種類をカウンセリングで確認。安さだけで決めないのが鉄則です。
失敗例の詳細と具体的な対処法は糸リフトの失敗例と後悔で詳しく解説しています。
効果には個人差があります
本記事で紹介する効果・持続期間・料金は、編集部のヒアリングと公開資料に基づく一般的な目安です。実際の効果の出方・持続期間・適切な施術回数は、肌質・たるみの程度・生活習慣によって大きく変わります。期待できる効果については、必ず医師のカウンセリングで個別に確認してください。
即効性◎ 低侵襲 持続6ヶ月〜2年 ¥10〜30万
じわじわ効果 ダウンタイムなし 持続6ヶ月〜1年 ¥3〜20万
| 項目 | 糸リフト | ハイフ | 切開リフト |
|---|---|---|---|
| 即効性 | ◎ 直後から | △ 1〜3ヶ月後 | ◎ 直後から |
| 持続期間 | 6ヶ月〜2年 | 6ヶ月〜1年 | 5〜10年 |
| ダウンタイム | 1〜2週間 | ほぼなし | 2〜4週間 |
| 料金相場 | ¥10〜30万 | ¥3〜20万 | ¥50〜300万 |
| 痛み | 中程度 | 軽度 | 静脈麻酔・全身麻酔 |
| 向いている人 | 明確なリフトアップ | 軽いたるみ・予防 | 重度のたるみ |
ハイフとの詳しい比較はハイフ完全ガイドで解説しています。切開リフトについてはフェイスリフト完全ガイドも参考になります。
糸リフトは医師の技術力が直接仕上がりに影響しますので、クリニック選びが結果を大きく左右します。同じ糸を使っても、医師の経験・挿入角度・デザイン力によって結果がまったく変わってきます。
大手チェーンは価格が安く、アクセスが良いのが魅力です。一方で、クリニックによっては担当医の指名がしにくい場合や、カウンセラーが施術プランの初期説明を担うスタイルもあり、医師との直接対話の時間が短く感じられる方もいらっしゃいます。
個人クリニック(院長執刀)は技術力が高く、丁寧なカウンセリングが期待できます。ただし価格は大手の1.5〜3倍になることも。糸リフトは「医師の腕」が仕上がりの9割を決めますので、コストより技術を優先される方には個人クリニックが向いています。
| 項目 | 大手チェーン | 個人クリニック |
|---|---|---|
| 料金 | ¥10,000〜25,000/本 | ¥30,000〜80,000/本 |
| 医師の指名 | 難しい場合あり | 院長執刀が基本 |
| カウンセリング | カウンセラー→医師 | 医師が最初から担当 |
| 症例数 | 院全体で多い | 医師個人の実績が明確 |
| アフターケア | マニュアル化 | 個別対応 |
| 待ち時間 | 長い傾向 | 短い傾向 |
こんなクリニックは避けたい
① カウンセリング当日の契約を強く促す(「今日決めれば割引」は定番の営業トーク) ② 「今日だけ特別価格」と即決を迫る ③ 糸の種類を教えてくれない ④ 施術後のフォロー体制が不明 ⑤ 症例写真がほとんどない ⑥ デメリットやリスクの説明がない ⑦ 必要以上に本数を多く勧める
東京のおすすめクリニックは糸リフト東京おすすめクリニックで詳しくランキングしています。クリニックの選び方の基本はクリニック選びの基本ポイントも参考になります。
糸リフトの歴史を知ると、「今受けるべきか」の判断材料になります。
糸リフトの原型は1990年代にロシアで開発された「APTOSスレッド」(非吸収糸)でした。当時は糸が体内に残り続ける非吸収糸が主流でしたが、感染リスクや異物反応の問題がありました。
2010年代に入り、体内で吸収されるPDO糸が韓国から登場。これが革命的な転換点で、糸が溶けることでリスクが大幅に低減し、コラーゲン生成という副次効果も発見されました。現在では吸収糸が世界的な主流となっています。
2020年代にはPCL糸、PLA糸、テスリフト(メッシュ構造)など、より高性能な糸が次々と登場。「短い糸を多方向に入れるデザイン」や「糸リフト+ハイフの併用プロトコル」など、施術テクニックも日々進化しています。
施術全体で約1.5〜2時間(カウンセリング含む)となります。施術自体は30〜40分と短く、短時間で日常生活に戻れるのもメリットです。
施術の準備やカウンセリングで聞くべきことはカウンセリングガイドをご覧ください。支払い方法については美容クリニックの支払い方法で解説しています。ダウンタイムの詳細は糸リフトのダウンタイム完全ガイドをご覧ください。
糸リフトについてさらに詳しく知りたい方は、以下のガイドもご覧ください。
本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。
なお、PDO・PCL・PLLAなど糸素材ごとの吸収期間や持続期間、推奨本数といった具体的な数値は、上記引用論文の直接結論ではなく臨床現場で一般的に用いられている目安です。実際の効果・持続期間には個人差があります。