ハイフ(HIFU)完全ガイド
効果・機種比較・料金相場・リスクを徹底解説

切らないリフトアップを検討する30〜50代に選ばれているのが医療ハイフです。料金相場は全顔¥30,000〜¥300,000、効果持続は3〜12か月とされています。

3万円〜30万円全顔の料金相場
3〜12ヶ月効果持続
30〜90分施術時間目安
医療ハイフ(HIFU)の施術イメージ — 超音波でリフトアップ
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ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・公式情報を整理して情報を作成・更新しています。本記事は、編集部が日本国内50社以上のクリニックの公開料金・公式情報を整理し、PubMed収載論文と厚生労働省資料を参照のうえ作成しています。編集方針について →

「フェイスラインのぼやけや頬の下がりが気になりはじめた」「手術には踏み切れない」——こうした段階での選択肢となるのが、医療ハイフ(HIFU=高密度焦点式超音波)です。皮膚の奥にあるSMAS筋膜まで超音波の熱エネルギーを届け、メスを使わずにリフトアップを行う施術で、ダウンタイムはほぼ報告されていません。一方で2024年には医療ハイフでの神経損傷事例が複数報告されており、医師施術が前提となる厚生労働省の通知が出されています。

ハイフ(HIFU=高密度焦点式超音波)は、皮膚の奥のSMAS筋膜まで超音波の熱エネルギーを届け、メスを使わずにリフトアップを行う施術です。全顔の料金相場は¥30,000〜¥300,000(機種により異なる)とされています。施術直後から引き締めが報告され、1〜3か月でコラーゲン生成がピークに達するとされています。効果持続は3〜12か月が目安で、定期施術が推奨されています。2024年6月にエステサロンでのハイフ施術は医師法違反として規制が強化されており、医療機関での施術が前提となります。

出典:ClinicJapan編集部まとめ(2026年4月)/参考:厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会」資料・日本美容外科学会(JSAPS)公開資料・国内外の臨床文献
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

未承認医療機器の使用に関する重要な情報開示

HIFU(高密度焦点式超音波)機器について、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 未承認医療機器であること:日本の美容クリニックで使用されるHIFU機器(ウルセラ、ウルトラフォーマーMPT、Sofwave、ダブロ、ウルトラセルQ+、韓国製機器等)の多くは、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)上の医療機器として審美用途での独立した承認を取得していません。
  2. 入手経路:各クリニックが医師の個人輸入または正規代理店経由の輸入により調達し、自由診療で使用しています。
  3. 国内承認医療機器の有無:日本国内で薬機法承認を取得した美容目的のHIFU機器は限定的であり、臨床現場で使用される機種の多くは国内承認品が存在しない状態です。
  4. 諸外国における安全性情報:ウルセラは米国FDAによるリフトアップ用途での承認を取得しており、その他の機種も韓国MFDS・欧州CEマーク等を取得しています。ただし、日本国内での臨床試験・流通品質管理・国内副作用報告体制の対象ではなく、万一重篤な副作用が発生した場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点に留意が必要です。

施術を検討される方は、使用機種の承認状況・正規品性・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

ハイフ(HIFU)とは|仕組みを押さえる

ハイフはHigh Intensity Focused Ultrasoundの略で、日本語では「高密度焦点式超音波」と訳されます。虫眼鏡で光を一点に集めるのと同じ原理で、超音波エネルギーを皮膚の深部に集束させ、焦点部分を約65〜70℃(機種・出力・組織により幅があります)まで加熱していきます。この熱によって組織がタンパク変性を起こし、即座に収縮(タイトニング)が発生。さらに体の修復反応としてコラーゲンやエラスチンの新生が促され、1〜3ヶ月かけてリフトアップ効果がピークに達するという流れです。

お顔には表皮・真皮・皮下脂肪・SMAS筋膜・筋肉・骨という層構造があります。従来のレーザーやRF(高周波)は主に真皮層までのアプローチでしたが、ハイフはその下のSMAS筋膜まで非侵襲的に届くのが最大の特徴です。SMAS筋膜は顔の"土台"にあたる組織ですので、ここを引き締めることで根本的なたるみ改善が期待できます。もともと1950年代に超音波の医療応用に関する基礎研究が始まり、1990年代以降に前立腺がんなどへの臨床応用が本格化、2000年代以降に美容医療へ転用されてきた経緯があります。

照射深度とカートリッジ

ハイフ機器はトランスデューサー(カートリッジ)を交換することで照射深度を変えられます。一般的に1.5mm・2.0mm・3.0mm・4.5mm・6.0mmなどの深度が用意されており、治療目的に応じて使い分けます。

照射深度ターゲット層主な効果
1.5mm真皮浅層肌のハリ・ツヤ改善、毛穴縮小(ハイフシャワー)
2.0mm真皮深層目元の小じわ改善、肌質改善(アイリフト)
3.0mm皮下脂肪浅層ほうれい線改善、軽度のたるみ引き締め
4.5mmSMAS筋膜本格リフトアップ、フェイスライン改善
6.0mm皮下脂肪深層あご下・二重あごの脂肪減少

深い層に照射するほどリフトアップ効果が強くなりますが、同時に痛みも増していきます。4.5mmは骨に響くような痛みを感じる方もいらっしゃいますので、施術中にパワーを調整できるクリニックを選ぶのがポイントです。なお、目元のような皮膚が薄いエリアには2.0mmの浅いカートリッジを使い、強い熱が加わりすぎないよう配慮します。糸リフト完全ガイドとの大きな違いは、ハイフが非侵襲的で傷跡が残らない点。ただし糸リフトのほうが物理的に引き上げる力は強いため、たるみの程度によって使い分けるのが一般的です。

ハイフの仕組み — 超音波が皮膚の深部に届くまで
表皮・真皮(1.5〜3.0mm)皮下脂肪層(3.0〜4.5mm)SMAS筋膜(4.5mm) ← ハイフのターゲット筋肉・骨HIFU Probe65℃ポイント① 超音波を一点に集束② 焦点部分が65〜70℃に加熱③ SMAS筋膜が収縮→リフトアップ④ コラーゲン新生が1〜3ヶ月で進行⑤ 皮膚表面にダメージなし従来治療との比較レーザー → 真皮までRF(高周波) → 皮下組織までハイフ → SMAS筋膜まで到達※照射深度は機種・カートリッジにより異なります※イラストは模式図です。実際の組織構造を正確に反映するものではありません

主要ハイフ機種の比較|ウルセラ vs ウルトラフォーマー vs ウルトラセル

日本の美容クリニックで導入されているハイフ機器は複数ありますが、代表的なのは以下の5機種です。機種ごとに効果の強さ・痛み・価格帯が異なりますので、ご自身の予算やたるみの程度に合わせて選んでいくことが大切です。

機種名製造国特徴全顔料金目安痛み効果持続
ウルセラ米国MFU-V方式で最も臨床データが豊富とされる機器。エコーモニター搭載で照射層を可視化150,000円〜300,000円強め6〜12ヶ月
ウルトラフォーマーMPT韓国ウルトラフォーマーⅢの後継機。ハイフシャワー(浅層連続照射)が特徴30,000円〜90,000円軽め3〜6ヶ月
ウルトラセルQ+韓国ドット照射+リニア照射の切り替え可。大手クリニックでの導入数が多い30,000円〜80,000円中程度3〜6ヶ月
ソノクイーン韓国痛みが少ないマイルド機種。目元専用カートリッジあり25,000円〜60,000円かなり軽め3〜5ヶ月
ダブロゴールド韓国均一な照射が得意。痛みと効果のバランスが良い50,000円〜100,000円中程度3〜6ヶ月

ウルセラは、米国FDAでリフトアップ用途のクリアランス(510(k))を取得しているMFU-V(マイクロフォーカス超音波+可視化)機器で、HIFU領域では最も臨床データの蓄積が豊富とされています。エコーモニターで照射対象の組織層をリアルタイム可視化できる点が特徴です。一方で、消耗品コストが高く施術価格も高価格帯になります。全顔+あご下で150,000円〜300,000円が一般的な料金帯で、韓国製機器と比較すると料金は3〜5倍程度となります(注:Sofwave等の他のFDAクリアランス取得機器も存在します)。

一方、韓国製のウルトラフォーマーMPTやウルトラセルQ+は、ウルセラほどの強力なリフトアップ力はないものの、痛みが少なく価格も手頃なため「初めてハイフを受ける方」や「定期メンテナンスとして通いたい方」に向いています。特にウルトラフォーマーMPTのハイフシャワー(1.5〜2.0mmの浅い層への連続照射)は、肌質改善やハリ感アップを目的とした軽めの施術として人気を集めています。

機種選びで迷ったら

「しっかりたるみを改善したい・年1〜2回でいい」→ ウルセラ。「痛みを抑えて定期的に通いたい・予算を抑えたい」→ ウルトラフォーマーMPTウルトラセルQ+。「とにかく痛みが苦手・まず試したい」→ ソノクイーン。目的と予算でクリニックに相談し、場合によっては糸リフトとの比較も含めて検討されるとよいです。

ハイフの効果と持続期間

ハイフで期待できる主な効果は、たるみの引き上げ(リフトアップ)、フェイスラインの引き締め、ほうれい線・マリオネットラインの軽減、二重あごの改善、肌のハリ・ツヤ向上の5つです。

効果実感時期持続目安備考
即時の引き締め施術直後数週間組織の熱収縮によります。腫れが引くと一時的に戻る感覚も
リフトアップ1〜3ヶ月後6〜12ヶ月コラーゲン新生がピーク。ウルセラがもっとも長持ち
ほうれい線改善1〜2ヶ月後3〜6ヶ月3.0mm+4.5mmの複合照射が効果的
二重あご改善2〜4週間後3〜6ヶ月脂肪溶解効果あり(リニア照射)
肌質改善1〜2週間後1〜3ヶ月ハイフシャワー(1.5〜2.0mm)で実感しやすい

効果の持続期間は機種・出力・個人のたるみ具合によって幅があります。ウルセラであれば6ヶ月〜最長1年、韓国製機器であれば3〜6ヶ月が一般的な目安です。加齢による新たなたるみは継続的に進行していきますので、効果を維持するには3〜6ヶ月ごとのメンテナンス照射が推奨されます。間隔を空けすぎると効果がリセットされてしまいますので、クリニックの推奨サイクルを確認しておきたいところです。

注意点としては、ハイフは「劇的に顔が変わる」施術ではないという点が挙げられます。物理的に皮膚を切って引き上げるフェイスリフトや、物理的に糸で組織を持ち上げる糸リフトと比べると、効果は穏やかです。「切らない手軽さ」と「ダウンタイムの短さ」がハイフ最大のメリットですので、「手術なしでできるベストな選択肢」として位置づけるのが適切と言えます。30〜40代で軽度〜中等度のたるみがある方にはかなり良い適応ですが、60代以降の重度のたるみに対してはハイフ単体では限界があります。

ハイフの料金相場|機種別・部位別

料金表示について

以下に記載する料金はすべて税込の相場目安です。実際の料金はクリニックによって異なり、オプション費用(麻酔代・診察料・アフターフォロー費)が別途発生する場合があります。契約前に必ず総額を確認してください。効果には個人差があります

ハイフの料金は、使用する機種・クリニックの立地・ショット数によって大きく変動します。以下は2026年4月時点の全国的な目安となります。

機種全顔(税込)全顔+あご下(税込)目元のみ
ウルセラ150,000円〜250,000円200,000円〜300,000円50,000円〜80,000円
ウルトラフォーマーMPT30,000円〜70,000円50,000円〜90,000円15,000円〜30,000円
ウルトラセルQ+30,000円〜60,000円50,000円〜80,000円15,000円〜25,000円
ソノクイーン25,000円〜50,000円40,000円〜60,000円10,000円〜20,000円
ダブロゴールド50,000円〜80,000円66,000円〜100,000円20,000円〜35,000円

大手チェーンクリニックでは全顔650ショットで28,800円〜32,800円(ウルトラフォーマー)という価格帯を打ち出しているところもあり、以前と比べてハイフの価格は下落傾向にあります。ただし「安い=ショット数が少ない」ケースもありますので、料金だけでなくショット数を必ず確認しておきたいところです。同じ「全顔ハイフ」でも200ショットと650ショットでは結果が大きく変わってきます。

料金の「安さ」に潜む落とし穴

ホームページに掲載されている料金が極端に安い場合は、以下のパターンに注意が必要です。①ショット数が200〜300と少ない(650ショット以上が理想)、②初回限定価格で2回目以降は倍額、③別途カウンセリング料・麻酔代・薬代が加算される、④認証されていない機器を使用しているケースがある——などです。カウンセリングで「ショット数は何ショットですか?」「表示価格に含まれない追加費用はありますか?」と明確に確認されると安心です。クリニックの選び方もお役立ていただけます。

支払い方法については支払いガイドで解説していますが、ハイフは30,000円〜100,000円台の施術が多いため、クレジットカード一括が現実的な選択肢と言えます。ウルセラの200,000円超の場合は医療ローンも検討の余地があります。全体の費用感を把握したい方は美容整形の費用相場もあわせてご覧ください。

ハイフ機種別 — 料金帯と効果の強さマッピング
効果の強さ →料金(税込) →0円5万円10万円15万円20万円30万円ソノクイーンウルトラセルQ+ウルトラフォーマーMPTダブロゴールドウルセラ(FDAクリアランス)※楕円は料金帯の幅を示します。効果は一般的傾向であり個人差あり。2026年4月編集部調べ

ダウンタイムとアフターケア

ハイフのダウンタイムは他のたるみ治療と比べてかなり短いのが特長です。糸リフトのダウンタイムが1〜2週間かかるのに対し、ハイフは多くの場合、施術当日からメイクや日常生活に戻れます。

症状期間対処法
赤み・ほてり数時間〜当日中冷やしすぎず自然に落ち着くのを待つ
腫れ(むくみ)数日〜1週間ウルセラは腫れが出やすいです。飲酒・サウナを控える
筋肉痛のような圧痛1〜2週間強い圧迫・マッサージを避ける
一時的な感覚変化数日〜数週間(まれ)一過性の痺れ。症状が長引く場合は医師に相談
軽い内出血1〜2週間(まれ)メイクで隠せる程度。自然に消退

施術後のアフターケア

ハイフ後は肌が一時的に乾燥しやすくなり、外部ダメージに敏感な状態が続きます。以下の3点を施術後1ヶ月間は徹底してください。

  1. 保湿を丁寧に— 洗顔後すぐにセラミド配合の保湿剤を塗布。化粧水→美容液→クリームの順で層を重ねるのが効果的
  2. 紫外線対策を徹底— SPF50+の日焼け止め+帽子・日傘を併用。色素沈着のリスクを下げるために欠かせません
  3. 刺激を避ける— 施術部位への強いマッサージ、ピーリング、高温のサウナ・長風呂は1〜2週間控える

入浴やシャワーは当日から可能ですが、肌表面に赤みがある場合は翌日以降にしたほうが安心です。激しい運動も2〜3日は控えるのが無難です。ダウンタイムの少なさはハイフの大きなメリットですが、「ケアをサボると色素沈着や乾燥が長引く」点だけは押さえておいてください。

リスクと副作用|知っておくべき注意点

ハイフは非侵襲的な施術ですが、熱エネルギーを体内に加える以上、リスクはゼロではありません。以下は起こり得る副作用とその頻度です。

副作用頻度原因対策
やけど(火傷)まれ照射ミス、機器の故障、皮膚表面に近すぎる照射症例数の多い医師を選びます。水ぶくれは無理に破らず医師に相談
神経損傷(しびれ・麻痺)まれ顔面神経の走行付近への不適切な照射一過性が多いものの、持続する場合はすぐにクリニックへ
頬のコケやや注意痩せ型の方が強い出力で受けた場合、脂肪が減りすぎる事前カウンセリングで適応を確認。出力調整が重要
色素沈着まれ施術後の紫外線曝露日焼け止め・帽子の徹底
一時的なニキビ悪化時々熱刺激による皮脂分泌の一時的増加通常1〜2週間で落ち着く。悪化が続けば皮膚科受診

ハイフをやめたほうがいい人の特徴

以下に該当する方はハイフが適さない可能性があります。必ず医師に事前相談されるようお願いします。①顔の脂肪が極端に少ない痩せ型(頬がコケるリスク)、②金属プレートやインプラントが照射部位にある、③妊娠中・授乳中、④ケロイド体質、⑤施術部位に活動性の皮膚疾患がある、⑥重度のたるみで外科的リフトが適応(ハイフでは限界があります)。カウンセリングガイドを読んでから初回カウンセリングに臨まれるとよいです。

効果には個人差があります

本記事で紹介する効果・持続期間・料金は、医療資料と各クリニックの公開情報に基づく一般的な目安です。実際の効果の出方・持続期間・適切な施術回数は、肌質・たるみの程度・生活習慣によって大きく変わります。期待できる効果については、必ず医師のカウンセリングで個別に確認してください。

「将来たるむ」「癌になる」という噂について

「ハイフをやると将来たるむ」という噂がSNSで流れていますが、現時点で「ハイフがたるみを助長する」とする科学的根拠は確認されていません。適切な出力・深度で照射すれば、コラーゲン生成が促進されリフトアップ効果が期待できます。たるみが戻るのは「効果が永続的ではないから」であり、「ハイフのせいで余計にたるんだ」わけではない点を正しく理解しておいてください。ただし、痩せ型の方が不適切な照射を受けた場合に頬がコケてしまい、結果的にたるんで見えるケースはあり得ます。

「ハイフで癌になる」という説についても、現時点で美容用途における発癌リスクが具体的に報告された症例は確認されていません。ハイフ技術はもともと1940年代にLynn博士らによって集束超音波として概念化され、1950年代以降にFry兄弟らが医療応用の研究を進め、1990年代以降に前立腺がんなどへの臨床応用が本格化した長い研究・臨床の歴史を持つ技術です。ただし美容用途での超長期データには限界があるため、気になる方はカウンセリングで医師に直接ご相談ください。

エステハイフと医療ハイフ|2024年の規制強化

かつてはエステサロンでもハイフ施術が提供されていましたが、火傷や神経損傷などの重大事故が相次ぎ、消費者安全調査委員会が2023年に事故原因調査報告書を公表しました。これを受け、2024年6月にエステサロンでのハイフ施術について医師法上違法であることが明確化され、規制が強化されました。

エステハイフが問題視された理由は明確です。①医療機器と同等の出力の機器がエステで使用されていた、②施術者に医学的知識や十分な訓練がなかった、③機器の故障やメンテナンス不備が把握されていなかった、④施術前のリスク説明が不十分だった、⑤事故発生時に医師がいないため適切な対応ができなかった——消費者庁・国民生活センター・消費者安全調査委員会の各報告でも、エステハイフ施術後のやけどや神経関連症状、痛みなどに関する相談・事例が複数公表されています。

現在、ハイフは医師の管理下にある医療機関でのみ受けるべき施術となっています。「エステのほうが安い」「気軽に受けられる」という理由で非医療機関を選ぶのは、重大なリスクを伴う可能性があります。安全性ガイドでも美容医療全般のリスク管理について解説しています。

ハイフ vs 他のたるみ治療|比較一覧

たるみ治療にはハイフ以外にも複数の選択肢があります。自分のたるみの程度・ダウンタイムの許容度・予算に合わせて、最適な施術を選んでください。

施術侵襲度効果の強さダウンタイム費用目安持続期間
ハイフ(HIFU)非侵襲ほぼなし3万円〜30万円3〜12ヶ月
糸リフト低侵襲中〜高1〜2週間10万円〜60万円1〜2年
フェイスリフト高侵襲最高2〜4週間80万円〜300万円5〜10年
サーマクール非侵襲中(引き締め主体)ほぼなし10万円〜30万円6〜12ヶ月
ヒアルロン酸ほうれい線低侵襲即効性あり数日5万円〜20万円6〜18ヶ月
エラボトックス低侵襲小顔効果ほぼなし1万円〜6万円3〜6ヶ月

ハイフがもっとも力を発揮するのは「まだ手術するほどではありませんが、たるみが気になり始めた30〜50代の方」のケースです。糸リフトやフェイスリフトと段階的に使い分ける「たるみ治療のステップアップ」という考え方が、現在の美容医療では主流になってきています。まずハイフでメンテナンスを続け、効果に限界を感じたら糸リフトへ、さらに進行したらフェイスリフト手術へ——そんなロードマップです。

ハイフとサーマクールを同時期に受ける「コンビネーション治療」を提供するクリニックもあります。ハイフでSMAS層を引き上げ、サーマクールで真皮〜皮下組織を引き締めることで、相乗効果が期待できます。ただし費用は合算になりますので、美容整形の費用相場を踏まえて予算を計画されるとよいです。

施術の流れ|当日の所要時間と手順

初めてハイフを受ける方のために、典型的な施術当日の流れを解説します。

  1. 受付・問診票記入(10分) — 既往歴、アレルギー、服薬歴を申告。金属プレートの有無も確認されます
  2. カウンセリング・診察(15〜30分) — 医師がたるみの状態を診察し、使用するカートリッジ・ショット数・出力を決定していきます。照射部位にデザイン(マーキング)を施します
  3. 洗顔・クレンジング(5分) — メイクや日焼け止めを落として素肌に。クリニックのクレンジングが用意されています
  4. ジェル塗布・施術(30〜90分) — 施術部位に超音波用ジェルを塗り、プローブで照射していきます。全顔で約30分(ソノクイーン)〜90分(ウルセラ)が目安
  5. ジェル拭き取り・仕上げ(5分) — 施術後すぐにメイク可能。日焼け止めを塗って帰宅

トータルの所要時間はカウンセリングを含めて60〜120分程度。施術後は特別な安静の必要はなく、そのまま仕事や外出ができます。施術前の注意点として、直近1ヶ月以内に強いピーリングやレーザー治療を受けている場合は施術を延期するのが一般的です。カウンセリングガイドで初回の臨み方も確認しておくと安心できます。

最適な施術頻度|何ヶ月おきに受けるべきか

ハイフの施術頻度は機種や目的によって異なります。

施術タイプ推奨間隔理由
ウルセラ(全顔)6ヶ月〜1年効果持続が長い分、頻回照射は不要。肌への負担も軽減
ウルトラフォーマーMPT(全顔)3〜4ヶ月効果持続が短めなので、定期メンテナンスとして
ハイフシャワー(浅層)1〜2ヶ月肌質改善目的。負荷が軽いため頻度を上げられる
リニアハイフ(脂肪溶解)2〜4週間(3〜4回/クリニックの指示に従う)脂肪溶解を集中的に行い、目標達成後は維持照射へ

3ヶ月以内の高頻度照射は肌にダメージを蓄積させるリスクがありますので、医師の指示する間隔を守ることが鉄則です。「早く結果を出したいから毎月受けたい」という気持ちは理解できますが、コラーゲン生成には時間がかかります。焦ってハイフを打ちすぎると、かえって乾燥の悪化や頬のコケにつながりますので注意が必要です。

クリニック選びのチェックポイント

ハイフの効果は機種だけで決まるわけではありません。医師の技術、照射プランの組み立て方、カウンセリングの丁寧さが結果を左右します。以下の5点を確認して、信頼できるクリニックを選んでください。

  1. 使用機種とショット数が明確— ホームページに機種名・ショット数が記載されているか。不明な場合は電話で確認を
  2. 医師がカウンセリングを行う— カウンセラーやスタッフだけでなく、医師が直接診察してくれるかどうか
  3. 照射前にリスク説明がある— やけど・神経損傷・頬のコケなど、起こり得る副作用を事前に説明してくれること
  4. 施術実績の公開— 症例写真や施術件数の公開は、経験を判断する目安です。Before/Afterが確認できるとより安心
  5. アフターフォロー体制— 施術後に異変が生じた場合の連絡先と対応体制。無料再診の有無も確認しておきたい

クリニック選びの基本はクリニックの選び方で詳しく解説しています。東京エリアのクリニック情報は糸リフト東京おすすめもお役立ていただけます。

初回カウンセリングで聞くべき5つの質問

①使用する機種名とカートリッジの組み合わせは? ②何ショット照射しますか? ③施術は医師が行いますか、看護師ですか? ④想定されるリスクと副作用は? ⑤表示料金に含まれない追加費用はありますか?——この5つを事前に聞くだけで、クリニックの誠実さがかなり見えてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. ハイフは何回で効果が出ますか?
1回の施術でもリフトアップ効果を実感できるケースが多くあります。施術直後に引き締め感が出て、1〜3ヶ月かけてコラーゲン生成が進みピークを迎えていきます。効果を維持するには3〜6ヶ月ごとの定期施術が推奨されます。
Q. ハイフの痛みはどれくらいですか?
機種や照射深度により異なります。ウルセラはSMAS層まで高温を届けるため痛みが強く、骨に近い部位で響くような痛みを感じることもあります。ウルトラフォーマーMPTやソノクイーンは比較的マイルドで、ほとんどの方が麻酔なしで耐えられます。
Q. ハイフを受けると将来たるむって本当ですか?
現時点で「ハイフがたるみを助長する」とする科学的根拠は確認されていません。適切な出力で照射すればコラーゲン生成が促進されリフトアップ効果が期待できます。ただし痩せ型で顔の脂肪が少ない方が受けると頬がコケてしまうリスクもあるため、事前カウンセリングで適応を確認しておきましょう。
Q. エステハイフと医療ハイフの違いは?
2024年6月にエステサロンでのハイフ施術は医師法上違法であることが明確化され、規制が強化されました。エステハイフは出力が低く効果が限定的な上、火傷・神経損傷などの事故も報告されています。ハイフは必ず医療機関で受けてください。
Q. ハイフとサーマクールの違いは?
ハイフは超音波でSMAS筋膜にアプローチし「引き上げ」が得意です。サーマクールは高周波で真皮〜皮下組織を加熱し「引き締め」を得意としています。たるみの種類によって使い分け、両方を併用するプランもあります。
Q. ハイフで癌になるリスクはありますか?
現時点で、美容用途のハイフ施術に伴う発癌リスクが具体的に報告された例は確認されていません。ハイフ技術は1940年代にLynn博士らが集束超音波として概念化し、1950年代以降にFry兄弟らが医療応用研究を進め、1990年代以降に前立腺がんなどへの臨床応用が本格化したという長い研究・臨床の歴史があります。ただし美容用途での超長期データには限界があるため、気になる方は事前にカウンセリングで医師にご相談ください。
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参考文献(PubMed 収載論文)

  1. Ayatollahi A, Gholami J, Saberi M, et al. “Systematic review and meta-analysis of safety and efficacy of high-intensity focused ultrasound (HIFU) for face and neck rejuvenation.” Lasers Med Sci. 2020. PMID 32026164
  2. Park H, Kim E, Kim J, Ro Y, Ko J. “High-Intensity Focused Ultrasound for the Treatment of Wrinkles and Skin Laxity in Seven Different Facial Areas.” Ann Dermatol. 2015. PMID 26719637

本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。

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