鼻のかたちは他人が思う以上に本人にとっては気になり続ける部位で、「いざ調べ始めたら値段の幅が広すぎて余計に分からなくなった」——SNSやブログでも、こうした戸惑いの声をよく目にします。本記事では各術式の費用相場、大手チェーン・専門クリニック・有名医師の個人院の料金比較、東京・大阪・福岡など主要エリアの違い、追加費用の内訳、修正手術リスクまで、編集部が公開情報をもとに整理します。
2026年4月時点で、日本国内の鼻整形の総額相場は、最も安価な小鼻縮小(外側法)で20万円〜35万円、本格的な隆鼻術+鼻先形成のセットで70万円〜120万円、鼻骨切りまで含む総合鼻整形では100万円〜200万円と、術式によって5〜10倍の幅があります。SNSで頻繁に流れてくる「鼻整形8万円〜」「98,000円〜」といった広告の大半は、鼻先のヒアルロン酸注入か糸鼻整形といった非切開系のプチ整形で、形そのものを変える切開手術ではありません。本体価格に含まれていない麻酔代・術前検査・術後通院・抜糸代・指名料を加算すると、表示価格×1.5〜2倍が、実際に支払う総額の目安になってきます。本記事では術式別・エリア別・クリニックタイプ別の費用相場を、追加費用の内訳とあわせて以下に詳しく解説します。
出典:ClinicJapan編集部調べ(2026年4月 大手チェーン・専門院・個人院 公開価格を集計)鼻の整形は術式により値段が10倍以上違う施術カテゴリーです。「鼻整形にどれくらいかかる?」という質問に答えるには、まずどの術式を指しているかを明確にする必要があります。
| 術式カテゴリー | 主な術式 | 本体価格(大手チェーン) | 実際の総額 |
|---|---|---|---|
| 非切開系(プチ整形) | ヒアルロン酸・糸リフト | 3万円〜15万円 | 4万円〜20万円 |
| 小鼻縮小 | 外側法・内側法・併用 | 15万円〜35万円 | 25万円〜50万円 |
| 鼻先形成 | 軟骨移植・鼻尖縮小 | 25万円〜50万円 | 35万円〜70万円 |
| 鼻筋プロテーゼ | シリコン・ゴアテックス | 30万円〜60万円 | 45万円〜80万円 |
| 鼻孔縁形成 | 軟骨移植・耳介軟骨 | 25万円〜50万円 | 35万円〜70万円 |
| 鼻骨切り(オステオトミー) | 鼻骨幅縮小・歪み修正 | 60万円〜100万円 | 80万円〜130万円 |
| 総合鼻整形 | 複数術式の組み合わせ | 80万円〜150万円 | 100万円〜200万円 |
広告で「8万円〜」を見かけたら、まず確認したいこと
SNS広告でよく目にする「鼻整形8万円〜」「鼻整形98,000円〜」の大半は、非切開系のプチ整形(ヒアルロン酸または糸鼻整形)を指しています。本格的な切開手術ではないので、効果も持続もまったく異なります。「鼻のかたちがちゃんと変わる手術」を期待してこの価格帯を見て契約してしまうケースは少なくないので、契約前に施術名と術式は必ず確認を。
小鼻縮小は、鼻の整形カテゴリーの中でも最も需要が高い術式の一つです。鼻翼(小鼻)の幅や形を整える手術で、術式によって値段が変わってきます。
| 術式 | 大手チェーン本体 | 実際の総額 | 専門・有名医師の個人院 |
|---|---|---|---|
| 小鼻縮小(外側法) | 15万円〜25万円 | 20万円〜35万円 | 30万円〜60万円 |
| 小鼻縮小(内側法) | 18万円〜30万円 | 25万円〜40万円 | 35万円〜70万円 |
| 外側+内側法併用 | 25万円〜40万円 | 35万円〜55万円 | 50万円〜90万円 |
| 小鼻縮小+鼻先形成セット | 40万円〜70万円 | 55万円〜90万円 | 80万円〜120万円 |
外側法は小鼻の外側(鼻翼基部)を切開して幅を縮める術式で、傷跡が外見に出てしまうものの、効果は大きいのが特徴です。内側法は鼻の穴の内側を切開するので傷跡は見えにくいのですが、適応が限られます。両方を併用すると効果が最大化されるので、その分値段も上がる、という構造です。詳細は小鼻縮小完全ガイドで解説しています。
鼻先(鼻尖)を細く・尖らせる術式は、軟骨を縫合する「鼻尖縮小」と、軟骨を移植する「軟骨移植」の2系統があります。
| 術式 | 本体価格 | 実際の総額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 鼻尖縮小(軟骨縫合のみ) | 25万円〜40万円 | 35万円〜55万円 | 軽度〜中等度の症例 |
| 耳介軟骨移植 | 30万円〜50万円 | 40万円〜65万円 | 耳の軟骨を採取して移植 |
| 鼻中隔延長(耳介軟骨) | 40万円〜70万円 | 50万円〜90万円 | 鼻先を下方に延長 |
| 鼻中隔延長(肋軟骨) | 60万円〜100万円 | 80万円〜130万円 | 大きな延長・修正手術 |
| 鼻尖縮小+軟骨移植セット | 45万円〜80万円 | 60万円〜100万円 | 標準的な鼻先形成パッケージ |
鼻筋を高くする「隆鼻術」は、プロテーゼ(人工物)を挿入する術式で、材質によって値段が変わってきます。
| プロテーゼ種類 | 本体価格 | 実際の総額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シリコンプロテーゼ | 25万円〜45万円 | 35万円〜60万円 | 標準、最安、輪郭が出やすい |
| ゴアテックスプロテーゼ | 35万円〜60万円 | 45万円〜80万円 | 組織との一体化、自然な仕上がり |
| I型 vs L型 | 同額〜5万円差 | − | L型は鼻先まで延長、リスク高 |
| 自家組織(耳介・肋軟骨) | 50万円〜90万円 | 65万円〜120万円 | 拒絶反応リスク低、採取部位の負担 |
| プロテーゼ+鼻尖形成セット | 50万円〜90万円 | 70万円〜120万円 | 総合的な隆鼻術パッケージ |
L型プロテーゼが安い理由と、隠れたリスク
L型プロテーゼは鼻先まで一体化したL字型で、I型より値段が安く設定されている傾向があります。ただ、鼻先を持ち上げる力が皮膚を圧迫し続けることで、長期的に皮膚壊死・プロテーゼの露出といったトラブルが報告されています。海外ではL型の使用を制限している地域もあるくらいで、価格の安さだけで選ぶのはおすすめしにくいタイプです。
「鼻整形15万円〜」と表示されていても、実際にカウンセリングで提示される総額は25万円〜40万円になることが多いです。表示価格に含まれていない追加費用の内訳は以下のとおりです。
| 追加費用項目 | 金額相場 | 本体価格との関係 |
|---|---|---|
| 麻酔代(局所+静脈麻酔) | 3万円〜10万円 | 多くは別料金 |
| 麻酔代(全身麻酔) | 8万円〜20万円 | 大手術は別料金 |
| 術前血液検査 | 5千円〜1万5千円 | 多くの場合別料金 |
| 術後診察費(5〜10回) | 1万円〜3万円 | 込みの院もあるが要確認 |
| 抜糸代 | 3千円〜1万円 | 多くは別料金 |
| 指名料(経験豊富な医師) | 3万円〜15万円 | 大手・専門院で別料金 |
| テープ・ギプス代 | 3千円〜1万円 | 多くは別料金 |
| 修正手術費(保証あり) | 無料〜10万円 | 院により大きく異なる |
| 修正手術費(保証なし) | 初回の50〜100% | 2回目以降は更に高額 |
契約前にチェックしておきたい費用ポイント
鼻整形の値段は地域によっても結構変わってきます。東京(特に銀座)が最も高く、福岡・大阪などの地方都市は同水準〜やや低めの傾向です。
| エリア | 大手チェーン | 専門院 | 名医・高級院 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 東京(新宿・渋谷) | 標準 | 標準〜やや高 | 80万円〜200万円 | 選択肢多、価格幅大 |
| 東京(銀座・表参道) | やや高 | 高 | 100万円〜250万円 | 有名医師のクリニック集中、最高価格帯 |
| 大阪(梅田・心斎橋) | 標準 | 標準 | 60万円〜150万円 | 東京より2〜3割安いケース |
| 福岡(博多・天神) | 標準〜やや低 | 標準 | 50万円〜120万円 | 地方最大の集積地、選択肢豊富 |
| 名古屋・神戸・横浜 | 標準 | 標準 | 60万円〜140万円 | 東京と地方の中間 |
| 地方中小都市 | 大手チェーンのみ | 少数 | 専門院ほぼなし | 選択肢限定的 |
銀座・表参道は有名医師のクリニックが集中するエリアで、施設の賃料・指名料・症例蓄積によるブランド料がそのまま価格に反映されてきます。同じ術式でも、銀座の高級院は新宿の大手チェーンの1.5〜3倍になるのが一般的です。一方で福岡・大阪は東京と比べて同水準〜やや低めですが、料金だけで地方を選んでしまうのは安全とは言えません。鼻の手術は医師の技術と症例数で結果が変わってくるので、まずはお住まいのエリアで考え方の合うクリニックを探すほうが安心につながります。
SNS・YouTube広告でよく見かける「鼻整形98,000円」「小鼻縮小58,000円」のような格安価格は、来院してもらうための「入口の値段」として設定されているケースが多いです。実態は以下のとおりです。
| 格安表示価格 | 実態 | カウンセリング後の提示総額 |
|---|---|---|
| 「鼻整形58,000円〜」 | ヒアルロン酸0.5cc注入 | 8万円〜15万円(量増加で) |
| 「鼻整形98,000円〜」 | 糸鼻整形(プチ整形) | 15万円〜30万円(本数増加で) |
| 「小鼻縮小98,000円〜」 | 外側法のみ・本体のみ | 20万円〜35万円(追加費用込み) |
| 「鼻先15万円〜」 | 糸による鼻尖形成 | 25万円〜50万円(軟骨移植推奨で) |
| 「総合鼻整形298,000円〜」 | 限定キャンペーン適応制限あり | 60万円〜120万円(実際の条件で) |
格安広告でよく見かける流れ
①格安価格で来院 → ②カウンセリングで「あなたの鼻にはこれでは効果が出ません」と説明される → ③より高額な術式を提案されて契約 → ④実際の支払いは表示価格の3〜10倍に。表示自体が違法とまでは言えないケースも多いのですが、その日のうちに契約せずに、「総額の見積もりをもらって持ち帰る」姿勢を確保しておくのが、判断ミスを減らす第一歩です。美容医療の安全性ガイドでも詳述しています。
| クリニックタイプ | 小鼻縮小(外側法) | 鼻筋プロテーゼ | 総合鼻整形 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 大手チェーン(最大手) | 15万円〜25万円 | 25万円〜45万円 | 60万円〜100万円 | 料金透明、医師経験差大 |
| 大手チェーン(中堅) | 20万円〜35万円 | 35万円〜55万円 | 80万円〜120万円 | 標準的価格帯 |
| 美容外科専門院 | 25万円〜45万円 | 40万円〜70万円 | 90万円〜150万円 | 院長執刀、症例蓄積 |
| 個人院(中価格帯) | 30万円〜50万円 | 50万円〜80万円 | 100万円〜150万円 | 院長執刀確実、価格は中 |
| 有名医師の個人院・高級クリニック | 40万円〜80万円 | 60万円〜100万円 | 120万円〜250万円 | 名医指名料、最高価格 |
鼻の整形は他の美容医療と比べて修正手術が必要になる率が高めの施術です。一般的に初回手術の10〜25%で修正が必要になるとされていて、修正費用はクリニックによって大きく差があります。
| 修正手術の種類 | 同院再手術 | 他院修正 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 軽度修正(保証期間内) | 無料〜5万円 | − | 多くは6ヶ月〜2年 |
| 軽度修正(保証期間外) | 10万円〜30万円 | 20万円〜50万円 | 初回の50%程度 |
| 中等度修正(プロテーゼ入替) | 20万円〜50万円 | 40万円〜80万円 | 初回の70〜100% |
| 大規模修正(瘢痕・歪み) | 40万円〜80万円 | 60万円〜150万円 | 初回より高くなるケース多 |
| 肋軟骨移植による完全修正 | 80万円〜150万円 | 100万円〜200万円 | 専門医院でしか対応不可 |
修正手術の費用を抑えるために、事前に確認しておきたいこと
| 失敗パターン | 原因 | 結果コスト |
|---|---|---|
| 格安広告で安易契約 | カウンセリングでより高額な術式に誘導 | 表示価格の3〜10倍 |
| 修正保証なしの院で初回 | 失敗時に他院修正で初回以上 | 初回+修正で2〜3倍 |
| L型プロテーゼ選択 | 長期的なプロテーゼ露出リスク | 抜去+再手術で初回×2 |
| 分割払い金利 | 年利18〜25%の長期分割 | 総額の20〜40%増 |
| 経験不足医師に依頼 | 失敗・修正必要 | 初回+修正で2〜3倍 |
| SNS情報のみで判断 | 術式の理解不足、不適切選択 | 不要な術式に支出 |