ガミースマイルボトックス完全ガイド
効果・料金・持続期間・リスクを徹底解説

笑顔で歯茎が3mm以上見える状態はガミースマイルとされ、筋肉性の場合はボトックス注射で歯茎の露出が2〜4mm改善することが報告されています。料金相場は¥10,000〜¥50,000です。

¥10K〜¥50K料金相場
3〜6ヶ月効果持続
4〜10単位標準投与量
ガミースマイルボトックス — 上唇挙筋への注射で歯茎露出を抑制
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ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・公式情報を整理して情報を作成・更新しています。本記事は、編集部が日本国内50社以上のクリニックの公開料金・公式情報を整理し、PubMed収載論文と厚生労働省資料を参照のうえ作成しています。編集方針について →

「笑顔の写真で歯茎が思いっきり見える」「集合写真でつい口を閉じて笑ってしまう」——こうした悩みの背景には、笑った時に上唇を強く引き上げる上唇挙筋(LLSAN)の過剰な活動があるとされています。ガミースマイルボトックスはこの筋肉にボツリヌス製剤を注射し、活動を一時的に抑制する施術で、歯茎の露出が2〜4mm改善することが報告されています。一方で骨格性・歯列性のガミースマイルには変化が見込めないため、原因の鑑別が前提となります。

注射の対象は上唇挙筋(LLSAN)で、笑顔時に上唇を引き上げる筋肉です。製剤の作用により筋肉の活動が抑制され、歯茎の露出が2〜4mm程度改善することが報告されています。所要時間は5分前後、ダウンタイムはほぼ報告されていません。料金相場は¥10,000〜¥50,000、持続は3〜6か月とされています。筋肉性のガミースマイルに対して効果が報告されており、骨格性が原因の場合は変化が見込めないため、原因の鑑別が前提となります。

※効果には個人差があります。
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

未承認医薬品・適応外使用に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 未承認医薬品であること:日本の美容クリニックで使用される韓国製ボツリヌストキシン製剤(ナボタ®・ボツラックス®・コアトックス®・ニューロノックス®・リジェノックス®・イノトックス®等)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を取得していません。
  2. 入手経路:各クリニックが医師の個人輸入または並行輸入により調達し、自由診療で使用しています。
  3. 国内承認医薬品の有無:国内同一成分の承認品として、Allergan社「ボトックスビスタ®」(A型ボツリヌストキシン製剤)が存在します。ただしボトックスビスタ®の承認適応は「眉間の表情皺(2009年承認)」および「目尻の表情皺(2016年承認)」に限定されており、咬筋・僧帽筋・口角・額・小鼻・顎などの部位への使用はすべて適応外使用(オフラベル使用)となります。
  4. 諸外国における安全性情報:韓国製製剤は韓国食品医薬品安全処(MFDS)の承認を取得しており、韓国・アジア圏で広く使用されています。ただし、日本国内での臨床試験・厳密な流通品質管理・国内副作用報告体制の対象ではないため、重大なリスクが十分明らかになっていない可能性があります。万一重篤な副作用が発生した場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点に留意が必要です。

施術を検討される方は、使用製剤の承認状況・適応範囲・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

原因と分類

ガミースマイル(gummy smile)とは、笑ったときに上の歯茎(歯肉)が通常より多く見える状態を指します。一般的に、歯茎の露出が3mm以上あるとガミースマイルと判断されます。

日本人は骨格的にガミースマイルの割合が比較的高く、成人女性の約10〜15%が該当するとされています。見た目の問題だけでなく、「笑うのが恥ずかしい」「写真で口を閉じてしまう」といった心理的影響を感じている方も少なくありません。

ガミースマイルの3つの原因タイプ

原因タイプメカニズム適した治療法
①筋肉性(過活動型)上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋・鼻翼挙筋)が強すぎて上唇が過度に引き上がるボトックス(第一選択)、筋切除術
②歯性(歯の位置異常型)歯が短い、または歯茎が歯に被りすぎている歯冠長延長術(歯肉切除)、矯正
③骨格性(上顎過成長型)上顎骨が垂直方向に長すぎるLeFort I型骨切り術(外科矯正)

ポイント:ガミースマイルボトックスがもっとも効果的なのは①筋肉性のケースです。②③が主因の場合、ボトックスだけでは十分な改善が得られない可能性があります。カウンセリングで原因タイプを正確に診断してもらうことが、治療の第一歩です。

自分のガミースマイルのタイプを簡易チェック

以下のセルフチェックで、おおよその原因タイプを推測できます(正確な診断は医師が行います)。

ガミースマイルボトックスの仕組み

笑顔をつくるとき、複数の筋肉が協調して上唇を引き上げていきます。ガミースマイルの方はこの「引き上げ力」が強すぎるため、必要以上に上唇が上がり、歯茎が露出してしまうわけです。

ボツリヌストキシン製剤(エラボトックス完全ガイドやニューロノックスなど)を上唇挙筋(LLSAN)に注射すると、神経から筋肉への信号伝達がブロックされ、上唇の挙上力がやわらぎます。その結果、笑ったときの歯茎露出が2〜4mm程度抑えられ、歯は見えるけれど歯茎は見えすぎない——自然な笑顔になっていきます。

注射ポイントは鼻翼(小鼻)の横、鼻唇溝(ほうれい線)の上端付近。左右1箇所ずつ、合計2箇所に注射するのが標準的な手技となります。

「笑えなくなる」への不安について:ガミースマイルボトックスは上唇の挙上力を「ゼロにする」のではなく「穏やかにする」施術です。笑顔そのものは残り、歯もきちんと見えます。ただし過量注射の場合は、笑顔が平坦になる・上唇が動きにくくなるリスクがありますので、単位数の管理がきわめて重要になります。

効果とタイムライン

期待できる効果

①歯茎露出の抑制:もっとも直接的な効果になります。笑ったときの歯茎露出が2〜4mm減少。3mm以上の露出がある方の場合、この改善で歯茎が「ほぼ見えない〜わずかに見える」レベルに落ち着きます。

②笑顔への自信:多くの方がガミースマイルによる心理的負担を感じていらっしゃいます。写真で口を開けて笑える、人前で笑顔を見せることに抵抗がなくなる——QOL(生活の質)への影響は非常に大きいです。

③上唇の形状改善:副次的効果として、上唇が過度に薄くならず(笑ったとき上唇が内側に巻き込まれるのが軽減)、唇のふっくら感が笑顔でも保たれやすくなります。

効果のタイムライン

経過日数変化の内容実感レベル
1〜2日注射部位の軽い赤み(消退)まだ変化なし
3〜5日上唇の挙上がわずかに穏やかに鏡で確認できる程度
1〜2週間歯茎露出が明らかに減少自分で実感
2〜4週間ピーク — もっとも効果を感じる時期周囲も気づく
3〜4ヶ月徐々に効果が薄れ始めるまだ残っている
5〜6ヶ月ほぼ元に戻る(次回の目安)再注射を検討

軽度〜中等度の筋肉性ガミースマイルにはボトックス単独で十分な効果が得られます。重度の場合はまずボトックスで改善可能な範囲を体験し、そのうえで手術の必要性を判断するステップアップ方式が賢明です。

ガミースマイルボトックスの料金相場

料金表示について

以下に記載する料金はすべて税込の相場目安です。実際の料金はクリニックによって異なり、オプション費用(麻酔代・診察料・アフターフォロー費)が別途発生する場合があります。契約前に必ず総額を確認してください。効果には個人差があります

製剤料金目安1単位あたり特徴
アラガン社 ボトックスビスタ®¥25,000〜¥50,000¥1,500〜¥2,500日本唯一の厚労省承認品。効果の安定性が高い
韓国製(ニューロノックス等)¥10,000〜¥25,000¥500〜¥1,200KFDA承認。コスパ重視の選択肢
中国製(その他ジェネリック)¥8,000〜¥15,000¥400〜¥800最安ですが、品質管理には注意

大手チェーン vs 個人クリニック

項目大手チェーン個人クリニック
価格帯¥8,000〜¥25,000¥20,000〜¥50,000
使用製剤韓国製が中心アラガン製が中心
施術者若手医師・研修医も院長自ら担当が多い
カウンセリング5〜10分15〜30分
ガミースマイル専門知識ばらつきあり口元専門医が多い

ガミースマイルは「原因の診断」が価格以上に重要:安い価格に惹かれてボトックスを打っても、原因が骨格性だと効果は限定的になってしまいます。初回は原因診断をしっかり行ってくれるクリニックを選ぶのが安心です。2回目以降は、効果が確認できたうえでコスパの良い製剤に切り替えていく——そんな使い分けも合理的です。

年間維持コスト

製剤1回あたり年間回数年間コスト
アラガン製¥35,0002〜3回¥70,000〜¥105,000
韓国製¥15,0002〜3回¥30,000〜¥45,000

手術(歯冠長延長術:¥200,000〜¥500,000、LeFort I型:¥1,500,000〜¥3,000,000)と比較すると、ボトックスの年間コストは大幅に抑えられますが、毎年の維持費は発生します。3年以上の長期で考えると、筋肉性の場合でも手術とのコスト比較が意味を持ってきます。

少なすぎても多すぎてもダメ

ガミースマイルボトックスは口角ボトックスと同様、ごく少量の製剤で繊細なコントロールが求められる施術です。

状態片側の目安両側合計備考
軽度(3〜4mm露出)2〜3単位4〜6単位初回はここから
中等度(5〜7mm露出)3〜4単位6〜8単位もっとも多い処方帯
重度(7mm+露出)4〜5単位8〜10単位上限に近いです。慎重に

過量注射の結果:上唇挙筋に過量のボトックスを注射してしまうと、笑っても上唇がほとんど動かない「のっぺり笑顔」になるリスクがあります。また鼻翼の動きにも影響が出て、鼻の穴が広がりにくくなる・表情が乏しく見えるといった副作用が出ることも。効果が切れるまで2〜3ヶ月我慢するしかなくなりますので、初回は控えめが鉄則です。

2週間後に効果を確認し、不十分であれば追加注射(タッチアップ)するアプローチがおすすめです。詳しくはカウンセリングガイドでもまとめています。

ダウンタイムと施術後の注意点

ガミースマイルボトックスのダウンタイムは最小限です。

施術当日〜翌日

注射部位(鼻翼の横、左右1箇所ずつ)にごく小さな針穴の赤みが出ますが、1〜2時間で消退します。メイクは施術直後から可能です。

2〜3日目

まれに内出血が出ることがありますが、コンシーラーでカバーできるレベル。5〜7日で自然に消えていきます。

施術後の禁止・注意事項

仕事復帰:施術当日から通常どおり可能です。接客業でも問題ありません。効果が出始める3〜5日目から笑顔の変化が徐々に現れますので、周囲に気づかれにくい自然な変化となります。

リスクと副作用

一般的な副作用(よくあるもの)

注意すべき副作用(まれですが重要)

ガミースマイルボトックスの医師選びが特に重要な理由:鼻翼の横という狭いエリアに、mm単位の精度で注射する必要があります。上唇挙筋・鼻翼挙筋・口輪筋が交差する部位ですので、わずかな位置のズレが結果を大きく変えてしまいます。クリニックの選び方では「ガミースマイルの年間症例数」を必ず確認しておきたいところです。

効果には個人差があります

本記事で紹介する効果・持続期間・料金は、公開資料および医学情報に基づく一般的な目安です。実際の効果の出方・持続期間・適切な施術回数は、筋肉の強さ・生活習慣によって大きく変わります。期待できる効果については、必ず医師のカウンセリングで個別に確認してください。

どちらを選ぶべきか

ガミースマイルの治療法は複数あり、原因タイプと重症度に応じて選択していきます。

比較項目ボトックス注射筋切除術(LIP)歯冠長延長術LeFort I型骨切り
適応筋肉性(軽度〜中等度)筋肉性(中等度〜重度)歯性骨格性
料金¥10,000〜¥50,000¥200,000〜¥500,000¥200,000〜¥500,000¥1,500,000〜¥3,000,000
効果の持続3〜6ヶ月(繰り返し必要)半永久的永久的永久的
ダウンタイムほぼなし1〜2週間1〜2週間4〜8週間
メリット低リスク・低コスト・可逆的1回で解決根本解決骨格から改善
デメリット効果が一時的傷跡・リスク歯が長く見える大手術・全身麻酔

ボトックスから始めるべき理由

たとえ最終的に手術を検討している場合でも、まずボトックスを試す価値があります。理由は3つ。

他の施術との併用

ガミースマイルボトックスは単独でも効果がありますが、口元全体のバランスを考えた併用施術で総合的な印象改善が可能になります。

併用施術期待効果追加費用目安
口角ボトックスガミー改善+口角リフトで口元全体の笑顔改善+¥10,000〜¥40,000
上唇ヒアルロン酸上唇のボリュームアップで、唇が歯茎を覆いやすくなる+¥30,000〜¥80,000
エラボトックスガミー改善+小顔効果で顔全体のバランス調整+¥10,000〜¥30,000
ほうれい線ヒアルロン酸ガミー改善+ほうれい線軽減で口周りの若返り+¥30,000〜¥80,000

メンテナンス計画

推奨スケジュール

上唇挙筋は薄い筋肉のため、エラボトックスと比べて萎縮しやすい傾向があります。継続的にメンテナンスを行っていくと、5回目以降は年1〜2回の注射で十分な効果を維持できるケースも多くなります。

ボトックスをやめたら?

元の状態に戻るだけで、「前より悪くなる」ことはありません。いつでもやめられる可逆的な施術ですので、気軽に始めやすい点もメリットです。

クリニック選びのポイント

カウンセリングで聞くべき5つの質問:①私のガミースマイルの原因タイプは? ②ボトックスでどの程度改善が見込めますか? ③使用製剤と単位数は? ④笑顔が不自然になるリスクは何%くらいですか? ⑤ボトックスで不十分な場合の次の治療選択肢は? — カウンセリングガイドもお役立ていただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. ガミースマイルとは何ですか?
笑ったときに上の歯茎が3mm以上見える状態をガミースマイルと呼びます。原因は上唇を持ち上げる筋肉の過活動、歯の萌出位置の異常、上顎骨の過成長のいずれか、または複合となります。
Q. ガミースマイルボトックスの料金相場はいくらですか?
¥10,000〜¥50,000が相場となります。アラガン社ボトックスビスタで¥25,000〜¥50,000、韓国製ジェネリックで¥10,000〜¥25,000が目安です。使用単位数が少量のため、比較的安価な施術です。
Q. ガミースマイルボトックスの効果はいつから出ますか?
注射後3〜5日で上唇の挙上が抑えられ始め、1〜2週間で歯茎の露出が明らかに減少していきます。笑ったときの歯茎露出が2〜4mm程度改善するのが標準的な効果となります。
Q. ガミースマイルボトックスの効果はどのくらい持続しますか?
3〜6ヶ月が一般的です。上唇挙筋は比較的薄い筋肉ですので、回数を重ねると持続期間が延びやすい傾向があります。維持には4〜6ヶ月ごとの再注射が推奨されます。
Q. ガミースマイルボトックスで笑えなくなりませんか?
適切な単位数であれば、笑顔そのものが消えることはありません。上唇の挙上が穏やかになるだけで、歯はきちんと見えます。ただし過量注射により笑顔が平坦になるリスクもありますので、症例数の多い医師を選ぶことが大切です。
Q. ガミースマイルの根本治療は手術しかありませんか?
筋肉の過活動が原因の場合はボトックスで十分な改善が得られます。骨格が主因の場合はLeFort I型骨切り術など外科的治療が根本解決となります。原因に応じた治療選択が重要です。
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参考文献(PubMed 収載論文)

  1. Hwang WS, Hur MS, Hu KS, Song WC, Koh KS, Baik HS, Kim ST, Kim HJ, Lee KJ. “Surface anatomy of the lip elevator muscles for the treatment of gummy smile using botulinum toxin.” Angle Orthod. 2009. PMID 19123705
  2. Sucupira E, Abramovitz A. “A simplified method for smile enhancement: botulinum toxin injection for gummy smile.” Plast Reconstr Surg. 2012. PMID 22929256

本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。

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